イデクリーン®水和剤

きゅうり、かぼちゃ等うり類のうどんこ病、トマト・ミニトマトの疫病予防に。
基本データ
無機イオウがうどんこ病に効果を発揮、無機銅が広範な病害から作物を守る。
有 効 成 分:硫黄 25.0% 塩基性塩化銅 61.0%(銅として35.0%)
性 状:淡緑色水和性粉末
その他成分:鉱物質微粉等
有 効 年 限:4年
包 装:500g×20袋
農林水産省登録:第23045号
農薬の種類 :硫黄・銅水和剤
特長
- 本剤は無機銅と硫黄を主剤とした製剤で、無機銅は広範囲の病害に対し予防散布することで高い保護作用があります。また、無機硫黄はうどんこ病などに強い殺菌効果と、かんきつのミカンサビダニとチャノホコリダニに殺虫効果を示します。
適用病害虫の範囲及び使用方法
作物名 | 適用 病害虫名 |
希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | 硫黄を含む農薬の総使用回数 | 銅を含む農薬の総使用回数 |
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かんきつ | ミカンサビダニ チャノホコリダニ |
500倍 | 200~700ℓ/10a | _ | _ | 散布 | _ | _ |
そうか病 かいよう病 黒点病 |
400~800倍 | |||||||
なし | 黒斑病 | |||||||
ぶどう | 黒とう病 つる割細菌病 さび病 |
500倍 | ||||||
べと病 うどんこ病 |
800倍 | |||||||
褐斑病 晩腐病 |
400~800倍 | |||||||
豆類(種実) 豆類(未成熟) |
さび病 | 100~300ℓ/10a | ||||||
ばれいしょ | 疫病 夏疫病 |
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うり類 | べと病 炭疽病 うどんこ病 |
|||||||
かぼちゃ | 果実斑点細菌病 | 500倍 | ||||||
ぺぽかぼちゃ (種子) |
べと病 炭疽病 うどんこ病 |
400~800倍 | ||||||
きゅうり | 斑点細菌病 褐斑病 |
500倍 | ||||||
トマト ミニトマト |
疫病 | 400~800倍 | ||||||
うどんこ病 | 800倍 | |||||||
葉かび病 すすかび病 トマトサビダニ |
500倍 | |||||||
いちご | うどんこ病 | 800倍 | ||||||
てんさい | 褐斑病 |
使用上の注意事項
- 散布液調製後はそのまま放置せず、できるだけ速やかに散布して下さい。
- マシン油乳剤との混用およびマシン油乳剤散布後14日以内の近接散布は避けて下さい。
- 広範囲の殺虫剤、殺菌剤と混用できますが、石灰硫黄合剤等強アルカリ薬剤との混用は避けて下さい。
- 高温時のうり類に対する使用は、薬害の恐れがあるので避けて下さい。
- 夏場高温時の散布は、薬害症状が激しくなることがあるので避けて下さい。
- 散布直後の降雨などがある場合、湿度上昇により薬害が発生しやすいので注意して下さい。
- そらまめ、未成熟そらまめには、薬害を生じる恐れがあるので使用を避けて下さい。
- かんきつに使用する場合、薬害(スタメラノーズ)の発生する恐れがあるので炭酸カルシウム水和剤を加用して下さい。特に果実の着生時期および雑柑への散布は厳守して下さい。
- なしに使用する場合、若葉の頃の散布は薬害を生ずる恐れがあるので有袋栽培の大袋掛以降、新梢の伸びが停止してから散布して下さい。また、二十世紀以外の品種では果実着生時の散布は薬害の恐れがあるので避けて下さい。
- いちごおよびぶどうに使用する場合は、葉に薬害を生じる恐れがあるので過度の連用を避けて下さい。また、果実に汚れが生じる恐れがあるので、着果期以降の散布には注意して下さい。
- 新梢、葉に対する薬害軽減のため、銅に弱い品種や薬害の出やすい時期に使用する場合は、必ず炭酸カルシウム水和剤を加用して下さい。
- 幼苗期の散布または過度の連用は薬害を生じる恐れがあるので避けて下さい。
- 本剤は果実に汚れが生じる恐れがあるので注意して下さい。
- 本剤は蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにして下さい。
- 適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用して下さい。
- 本剤の使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けて下さい。
安全使用上の注意
- 誤飲、誤食などのないよう注意して下さい。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせて下さい。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けて下さい。
- 粉末は眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時には保護眼鏡を着用して薬剤が眼に入らないように注意して下さい。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けて下さい。
- 散布の際は防護マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣などを着用して下さい。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをして下さい。
水産動植物に関する注意
- 河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用して下さい(藻類)。
- 使用残りの薬液が生じないように調製し使い切って下さい。散布器具・容器の洗浄水は河川等に流さないで下さい。また、空袋などは水産動植物に影響を与えないよう適切に処理して下さい。
保存・保管上の注意
- 密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼、乾燥した所に保管して下さい。