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アブラムシ類の捕食性天敵
基本データ
有 効 成 分:ナミテントウ2齢幼虫(200頭/600㎖)
学 名:Harmonia axyridis(Pallas)
性 状:淡褐色細片および黒色幼虫
その他成分:植物片
包 装:ナミテントウ2および3齢幼虫 50頭入り/ボトル(包装:150mlボトル) 、100頭入り/ボトル(包装:300mlボトル)、200頭入り/ボトル(包装:600mlボトル)
農林水産省登録 : 第23357号
特長
- 本剤は、アブラムシ類の捕食性天敵であるナミテントウをカップに封入した捕食性昆虫製剤です。
- アブラムシ類の発生初期に使用することで、長期間に渡りその発生を抑制します。
- 捕食性天敵なので、害虫の薬剤抵抗性の発達の有無に全く関係なく、効果があります。
- 本剤のナミテントウ2齢幼虫は、成虫になっても飛翔不能で遠くに移動することができないため、多くの野菜類で高い防除効果が期待できます。
- 放飼方法が簡便であり、労力の削減につながります。
- 使用回数に制限がなく、農薬の使用回数にカウントされませんので、特別栽培などに最適です。
ナミテントウについて
捕食範囲:主としてアブラムシ類(多種にわたるアブラムシ類やカイガラムシ類)
成虫の大きさ:4.7~8.2mm
活動最適温度:20~25℃
発育限界温度:約10℃以下、約34℃以上
卵~成虫までの日数:30℃…約14.8日
成虫期間:10~120日(休眠性がある)
総産卵数:約3800卵
成虫の捕食数:1日当り約20頭
適用病害虫の範囲及び使用方法
作物名 | 適用病害虫名 | 使用量 | 使用時期 | 使用回数 | 使用方法 | ナミテントウを含む農薬の総使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
野菜類 (施設栽培) |
アブラムシ類 | 10~13頭/㎡ | 発生初期 | _ | 放飼 | _ |
放飼方法
*放飼を行う前の注意点
- 殺虫剤及び一部の殺菌剤には、本製品天敵に強く影響があるものがありますので、放飼を行う前に本天敵への影響日数等確認を行って下さい(参考資料参照)。
- 放飼を行う際は、本剤カップ内に天敵が偏在していることがあります。カップを軽くたたいて、容器内の天敵を均一にして下さい。
*放飼を行う際は
- カップ内の天敵を均一にした後、アブラムシ発生場所付近の作物に、内容物を作物上に落としていく感覚で放飼して下さい。
導入のタイミング
- アブラムシ類の発生場所を確認した後に導入して下さい。
- コレトップ導入後ヒゲナガアブラムシ等が発生した場合、導入して下さい。
使用上の注意
- 本剤はアブラムシ類を捕食する天敵ナミテントウ2齢幼虫を封入した製剤です。
- 入手後直ちに使用し、使い切って下さい。
- 放飼に当っては、緩衝剤ごと葉上に静置して下さい。なお、容器内でナミテントウ2齢幼虫が偏在していることがあるので、使用の際には容器を軽くたたいて緩衝剤と均一に混在させて下さい。
- アブラムシ類の生息密度が高くなってからの放飼では十分な効果が得られないことがあるので、アブラムシ類が散見された時点で最初の放飼をして下さい。
- 天敵としてナミテントウが有効な密度を保つため、アブラムシ類の発生初期より約7〜10日間隔で数回放飼して下さい。
- 本剤の使用中は、日中の施設内の平均室温を20〜30℃に保って下さい。
- ナミテントウの活動に影響を及ぼす恐れがあるので、本剤の放飼前後の薬剤散布は避けて下さい。
- 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けて下さい。
- 容器、空袋等は圃場などに放置せず、環境に影響のないよう適切に処理して下さい。
保存・保管上の注意
- 本剤は天敵生物であり、容器内での生存日数が短いので、入手後直ちに使用し、保存しないで下さい。