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アブラムシ類の寄生性天敵
基本データ
有 効 成 分:コレマンアブラバチ羽化成虫 250頭/ボトル
学 名:Aphidius colemani(Viereck)
性 状:淡褐色細片および黒色寄生蜂
その他成分:植物片
包 装:100㎖ ポリエチレンボトル
農林水産省登録:第20885号
特長
- 本剤は、アブラムシ類の寄生性天敵であるコレマンアブラバチをボトルに封入した寄生性昆虫製剤です。
- アブラムシ類(ヒゲナガアブラムシ類を除く)の発生初期に使用することで、長期間に渡りその発生を抑制します。
- 寄生性天敵なので、害虫の薬剤抵抗性の発達の有無に全く関係なく、効果があります。
- マミーが確認しやすく、アブラムシ防除効果が分かりやすい剤です。
- 放飼方法が簡便であり、労力の削減につながります。
- 使用回数に制限がなく、農薬の使用回数にカウントされませんので、特別栽培などに最適です。
コレマンアブラバチについて
寄生範囲:アブラムシ類
成虫の大きさ:体長…約1.7~2.2mm、体色…雌雄ともに全体的に褐色~黒褐色
活動最適温度:20~27℃
発育限界温度:約5℃以下、約30℃付近
卵~成虫までの日数:20℃…約15日
成虫期間:約6日
総産卵数:20℃…約300卵、25℃…400卵
重要な特長:ヒゲナガアブラムシ類などの大型のアブラムシに対しては実用的な防除効果はありません。
適用害虫の範囲及び使用方法
作物名 | 適用病害虫名 | 使用量(10a) | 使用時期 | 使用回数 | 使用方法 | コレマンアブラバチを含む農薬の総使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
野菜類 (施設栽培) |
アブラムシ類 | 4~8ボトル(1000~2000頭) | 発生初期 | _ | 放飼 | _ |
放飼方法
*放飼を行う前の注意点
- 殺虫剤及び一部の殺菌剤には、本製品天敵に強く影響があるものがありますので、放飼を行う前に本天敵への影響日数等確認を行って下さい(参考資料参照)。
- 既にアブラムシ類が多発生している場合は、コレマンアブラバチに影響が少ない薬剤を処理してから導入して下さい。
*放飼を行う際は
- 圃場施設内の中心に、株元など直射日光が当たらないような場所へ、本剤ボトルの蓋を開け静置します。多発している箇所がある場合、紙コップなどに小分けし発生株の株元に直接静置して下さい。
- バンカー法の活用により、長期に渡ってアブラムシ類を防除できます。
導入のタイミング
- アブラムシ類の発生が、1〜2か所の時から導入して下さい。
使用上の注意
- 本剤はアブラムシ類に寄生する天敵コレマンアブラバチの寄生繭(マミー)および羽化成虫をボトルに封入した製剤です。
- コレマンアブラバチの生存日数は短いので、入手後直ちに使用し、使い切って下さい。
- 放飼は、アブラムシ類の発生している作物の株元で開封し、直射日光が当らない株元の地表面に7日間継続してボトルを静置しておこなって下さい。なお、コレマンアブラバチは日中に放飼すると施設の天井に集まる習性があるので夕方に放飼して下さい。
- アブラムシ類の生息密度が高くなってからの放飼では十分な効果が得られないことがあるので、アブラムシ類がまだ低密度で散見された時点で最初の放飼をして下さい。
- 天敵としてコレマンアブラバチが有効な密度(1m2当たり1〜2頭)を保つため、アブラムシ類の発生初期より約1週間間隔で数回放飼して下さい。
- 本剤の使用中は、日中の施設内の平均室温を20〜30℃に保って下さい。
- ジャガイモヒゲナガアブラムシ等の大型アブラムシに対しては、効果が得られないので、当該アブラムシの防除を目的とした使用は避けて下さい。
- コレマンアブラバチの活動に影響を及ぼす恐れがあるので、本剤の放飼前後の薬剤散布は避けて下さい。
- 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けて下さい。
- 容器、空袋等は圃場などに放置せず、環境に影響のないよう適切に処理して下さい。
保存・保管上の注意
- 本剤は天敵生物であり、生存日数が短いので、入手後直ちに使用し、保存しないで下さい。