バイオリサ™カミキリスリム

カミキリムシ類の防除に使用
基本データ
バイオリサ〈カミキリ〉スリムは、独立行政法人農業生物資源研究所をはじめ、果樹および蚕糸関連の国・公立試験研究機関の協力を得て実用化した、カビを有効成分とするカミキリムシ防除のための微生物防除剤です。
有 効 成 分:ボーベリア ブロンニアティ 1×107cfu/cm2
性 状:類白色シート
その他成分:パルプ不織布等
包 装:1本のサイズ 幅2.5cm×長さ50cm 1袋50本入り×2袋入/箱
農林水産省登録:第19071号
農薬の種類:ボーベリア ブロンニアティ剤
特長
- 難防除害虫であるカミキリムシ類に有効です。殺虫効果は極めて長く、設置後約30日間持続します。
- わが国の自然界に生息する昆虫病原菌を活用した全く新しいタイプの微生物防除剤です。
- カミキリムシ成虫は、本剤に触れると有効成分である糸状菌(ボーベリア ブロンニアティ)に感染し、約1〜2週間で死亡します。
- シートは自然分解性パルプ不織布を使用しているため、回収が不要です。
- 設置方法はテープ状の本剤を木に架けるだけなので、設置作業が簡単です。
適用病害虫の範囲及び使用方法
作物名 | 適用病害虫名 | 使用量 | 使用時期 | 使用回数 | 使用方法 | ボーベリアブロンニアティを含む農薬の総使用回数 |
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果樹類 | カミキリムシ類 | 1樹当り1本 | 成虫発生初期 | _ | 地際に近い主幹の分枝部分等に架ける | _ |
桑 | キボシカミキリ | |||||
かえで | ゴマダラカミキリ | |||||
さくら 食用さくら(葉) |
クビアカツヤカミキリ | 主幹又は主幹の分枝部分に巻き付ける | ||||
うど たらのき |
センノカミキリ | 2樹当り1本 | 樹上部の葉柄基部 又は茎などに架ける | |||
しいたけ | ハラアカコブカミキリ | ほだ木10本当り1本 | 産卵期および成虫発生初期 | ほだ木上に架ける |
使用方法
*準備
*設置
- バイオリサTM・カミキリは菌が付いている面(粉が付いている面)を表にして、幹や枝に巻き付け、ホッチキスで止めて下さい。
- カミキリムシが接触しそうな樹幹や枝の分岐部に取り付けて下さい。
しいたけの場合
- しいたけのほだ木の上にかけて下さい。
- ほだ木の上に笠木を置く場合は、その笠木の中や下にかけて下さい。
- なお、本剤は生菌を含むため、直射日光にさらされると効果が低下するので、できるだけ直射日光が当らないような場所に架けてください。
使用上の注意
- 本剤はキボシカミキリ・ゴマダラカミキリ・センノカミキリ・ハラアカコブカミキリ成虫等のカミキリムシ類が本剤と接触することにより感染し、殺虫効果を示す糸状菌を不織布上に固定した製剤です。
- 本剤は使用する直前まで乾燥した冷暗所(約5℃)に保存して下さい。開封後やむを得ず保管する場合は、密封し乾燥した冷暗所(約5℃)に保存して下さい。
- 本剤は遅効性であり、また、産卵抑制効果は持たないので、カミキリムシ成虫発生初期から使用して下さい。
- しいたけに使用する場合、成虫の羽化脱出(秋期)から冬眠開始(冬期)までの成虫発生初期もしくは冬眠後の活動開始(春期)から産卵期(夏期)までの成虫活動期間に使用して下さい。
- 本剤は、羽化脱出したカミキリムシ成虫が接触するように、主幹部や主枝の分岐部等の地際に近い部分にずれ落ちないように1樹あたり1本架けて下さい。ただし、果樹類に使用する場合は、1樹当たり1本を標準とし、設置する樹木の大きさに合わせ適宜調整して下さい。又、うど、たらのきに使用する場合は、樹上部の葉柄基部又は茎などへ2樹当り1本を架けて下さい。しいたけのほだ木に使用する場合は、ほだ木10本当たり1本を架けて下さい。なお、本剤は生菌を含むため直射日光にさらされると効果が低下するので、できるだけ直射日光が当らないような場所に架けて下さい。
- 本剤の使用量は、桑では幅50mm、長さ100mm、かえででは幅25mm、長さ125mm、果樹類では幅25mm、長さ500mm、うど、たらのきでは幅25mm、長さ100mm、しいたけのほだ木では幅25mm、長さ500mmを標準とし、設置する樹木の大きさに合わせ適宜調整して下さい。
- 本剤の有効期間は30日程度ですが、高温、乾燥、多雨などの気象条件により、殺虫効果を示す期間が短くなる場合があるので、その場合は適宜新しい製剤と交換して下さい。
- 蚕の1〜2齢幼虫に対し影響を及ぼす恐れがあるので、本剤を処理した桑園の桑を1〜2齢の幼虫には与えないで下さい。
- 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けて下さい。
- 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用して下さい。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けて下さい。
安全使用上の注意
- 本剤は眼に対して刺激性がありますので、眼に入らないよう注意して下さい。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けて下さい。
- 使用の際には農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用して下さい。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換して下さい。
- 作業時に着用していた衣服等は、他のものとは分けて洗濯して下さい。
- かぶれやすい体質の人は作業に従事しないように、施用した作物等との接触を避けて下さい。
保存・保管上の注意
- 本剤は生菌を含むため、乾燥した冷暗所(約5℃)に密封して保管して下さい。
クビアカツヤカミキリに対しても、ご使用いたけます!