タフパール™

野菜類のうどんこ病、トマト・ミニトマトの葉かび病、灰色かび病の予防に。
基本データ
タフパール®は、栃木県農業試験場が分離したタラロマイセス フラバス菌を含むいちごうどんこ病の予防薬です。
製剤は、植物油を主体とするフロアブルタイプで、果実への汚れが少なく、環境にも優しい製品です。
有 効 成 分:タラロマイセス フラバス SAY-Y-94-01株胞子 5×108cfu/㎖
性 状:褐色懸濁油状液体
その他成分:大豆油、界面活性剤
危険物表示:指定可燃物(可燃性液体類)
包 装:100㎖×10本/ケース
農林水産省登録:第21919号
農薬の種類:タラロマイセス フラバス水和剤
特長
- 本剤は、栃木県農業試験場がいちご圃場から分離した有用糸状菌(タラロマイセス フラバス)を有効成分とする、微生物防除剤です。
- 野菜類のうどんこ病、いちごの炭疽病、なすのすすがび病、トマト・ミニトマトの葉かび病、灰色かび病に予防効果があります。
- マルハナバチ、ミツバチ、天敵昆虫に影響が少ない剤です。
- 発病前に散布することで、本剤の有用糸状菌が作物体上に病原菌より先に住み着き、生息場所と栄養分を先に占有することで、後から来る病原菌の感染を予防します。
- 薬剤耐性菌に対しても同様の予防効果があります。化学殺菌剤と体系を組み散布することで、薬剤耐性菌が蔓延した圃場の耐性菌密度を低下させることが可能です。
- 使用回数に制限がなく、農薬成分としてカウントされませんので、特別栽培などに適しています。
- 製剤は使いやすいフロアブルタイプで、果実への汚れも少なく、また室温での保管が可能です(有効年限1年6か月)。
適用病害虫の範囲及び使用方法
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量(10a) | 使用時期 | 使用回数 | 使用方法 | タラロマイセスフラバスを含む農薬の給使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
野菜類 | うどんこ病 | 2000~4000倍 | 150~300l | 発病前~発病初期 | _ | 散布 | _ |
なす | すすかび病 | ||||||
いちご | 炭疽病 | 育苗期~収穫前日まで | |||||
トマト ミニトマト |
葉かび病 灰色かび病 |
発病前~発病初期 |
散布液の調整について
- 本剤は有効成分が沈殿しやすいので、使用前にボトルをよく振ってから(約1分、100回程度)溶けていることを確認し、散布液に投入した後はよく撹拌して下さい。
- 低温で保管していた場合には、室温に戻してから振って下さい。
- 本剤の予防効果を安定して発揮させるため、必ず展着剤を加用して下さい。
(例:アプローチBI、サブマージ、クミテン、マイリノー、新グラミンなど)
*振ってもボトルに沈殿が残った場合の対処方法
ボトル内に加用する展着剤を約3cc入れ、ボトルの半分程度まで水を入れて蓋を閉め、再度よく振って下さい(水のみを入れた場合、うまく分散しない恐れがあります)。
使用上の注意
- 使用直前に、容器を振ること。
- 本剤の有効成分は生菌であるので、散布液調製後はできるだけ速やかに散布すること。また、開封後は密封して保管し、できるだけ早く使いきること。
- 使用前によく振って下さい。
- 本剤は保護作用が強く予防効果が主体なので、散布処理を行う場合には発病前〜発病初期に7〜10日間隔で散布して下さい。
- 本剤は他剤と混用すると十分に効果が発揮されない場合があるので注意して下さい。
- 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせ調節して下さい。
- 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法等を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等の関係機関の指導を受けて下さい。
安全使用上の注意
- 本剤は眼に対して刺激性がありますので、眼に入らないよう注意して下さい。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けて下さい。
- 散布の際は農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用して下さい。作業後は直ちに身体を洗い流し、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換して下さい。
- 作業時に着用していた衣服等は、他のものとは分けて洗濯して下さい。
- かぶれやすい体質の人は作業に従事しないように、施用した作物等との接触を避けて下さい。
- 夏期高温時の使用を避けて下さい。
保存・保管上の注意
- 直射日光を避け、食品と区別して、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管して下さい。